カチカチに凍ったお肉をレンジで解凍する際、「発泡スチロールのトレーを使っても大丈夫?」という疑問を抱えている人はかなり多いです。
- 容器が溶けてしまわないか?
- 鮮度が落ちないか?
といった不安が大きな悩みでしょう。
発泡スチロールを使っても問題ないのか、理由について簡潔にまとめました。
また、レンジでの解凍時間やメリットデメリットについても記載しています。
肉の解凍をレンジでトレーを使っても溶けない?
スーパーに売られている肉のほとんどが、発泡スチロールのトレーを使っています。
私は肉を解凍するとき、ラップを外して発泡スチロールトレーにのせたまま解凍しています。
(※解凍以外はしません。)
私が発泡スチロールのトレーを使う理由は、いちいち耐熱用容器に移すのが面倒だからです。
ちなみにニトリの電子レンジを使っています。
解凍に関しては、トレーが溶けたことはありません。
また調べてみても、
- トレーを使っても大丈夫!という意見
- 溶けるから使ってはいけない!という意見
に分かれていて、どれが正解・不正解かは疑問です。
以下では発泡スチロールのトレーについて溶けないのか?、調べてわかったことについて解説します。
発泡スチロールのトレーは溶けない?
お肉が入っている発泡スチロールのトレーは溶けないかという疑問について、お答えします。
基本電子レンジで食品を加熱すると、食品から出る水分や油の温度が上昇して100℃以上になるそうです。
発泡スチロールトレーの耐熱温度は70〜90℃と言われています。
よって、レンジで通常モード(解凍モードではない設定)で加熱した場合、
トレーに穴があいたり溶けたりするのです。
解凍モードの場合、食品が100℃を超えるまで熱くなるかといえばならないと思います。
解凍しただけだと、まだ若干冷たいですもんね。
「トレーは溶けるから電子レンジで使ってはいけない!」という意見の人は
通常の加熱と解凍をごっちゃ混ぜにしている可能性がありますね。
一方で私のように、「トレーのまま解凍しているよ」という意見の人もいます。
パナソニック公式でも、電子レンジは発泡スチロールのトレーをそのまま使用しても問題ないとのこと。
使用している電子レンジのメーカーと、トレーとの相性もあると思います。
あとは解凍でも長時間やってしまうと、溶ける可能性は十分にありますよね。
ちょっとでも不安な方は、お肉を耐熱用容器に移してクッキングペーパーを敷いて解凍することをおすすめします。
クッキングペーパーを敷く理由は、このあとご説明します。
発泡スチロールトレーやクッキングペーパーを使用するといい理由
解凍時に出てくるドリップ(肉の旨み成分)の水分を吸いとってくれるからです。
肉を解凍するとドリップよって、解凍にムラが出てしまいます。
レンジは、食材の水を振動させた摩擦熱で加熱する仕組みです。
つまり水分の量で、熱の加わり方に違いが出ます。
- 水分が少ないところ→加熱が弱い
- 水分が多いところ→加熱が強い
発泡スチロールのトレーや、お皿にクッキングシートを載せることで、ドリップを吸いとってくれますね。
すると、レンジで加熱しても、お肉から出てくるドリップ(水分)の偏りを抑えてきれいに解凍できます。
肉解凍でレンジにかける時間はどのぐらいがベスト?
レンジで肉を解凍する際のベストな時間ですが、
解凍ボタンが電子レンジにない場合
- 100W→約2分
- 200W→約1分
電子レンジの機種にもよりますが、レンジのスペックは一般的に
一人暮らし用:500~750W
家庭用:1000~1500W
補足として、電子レンジのツマミを「弱」にすると、100~200W程度の設定になると言われています。
肉を上手に解凍する時間の目安
肉を上手に解凍するポイントの一つとして
100gあたり1分加熱を目安にします。
解凍する肉の量が多い場合は、その目安を参考にしてください。
長い時間レンジで温めてしまい失敗するケースがあるので、こまめに肉の状態を確認しながら解凍するのがポイント。
基本的に1~2分で電子レンジを設定して「まだ固いかも…」と感じた場合に、
さらに1分ほど加熱してみてみるという感じでOK。
徐々に解凍する意識があれば、肉に火が通ってしまうといった大きな失敗はしにくくなります。
肉の解凍をレンジで行うメリット
肉の解凍をレンジで行う際のメリットといえば、「時間短縮」の一点です!
カチカチに凍った肉を短時間で調理できる状態にできるのが、レンジのメリット。
子育てや仕事で忙しいと、料理はパパッと作って出来上がったらサクッと食べたいですよね。
肉を解凍するのに何時間も待ってられないというのが本音。
スーパーで売られている肉だって、冷蔵より冷凍のほうが安いことが多いですもんね。
買ってきた凍ったお肉を帰ってすぐに調理したい場合には、やっぱりレンジじゃないと解凍が間に合いません。
「解凍に時間をかけたくない…時間をかけられない」時は、ここまで習ったレンジ解凍方法を試してみましょう。
肉の解凍をレンジで行うデメリット
レンジを使って肉を解凍する際のデメリットは、ドリップが流出しやすい、解凍ムラが出やすいこと。
即効性はあるが、肉の品質を落としやすいのです。
- トレーやクッキングペーパーでドリップを吸い取る
- お肉の上下をひっくり返して半分ずつ解凍
ことで、ある程度品質を保つことができます。
本来、肉の鮮度を保つ解凍方法は、低温解凍がベストなんです。
低温解凍の一般的な方法は、冷蔵庫解凍になります。
冷蔵庫解凍は、味や質を落とさない、細菌の繁殖防止などの効果があるので、品質の面ではオススメしたい方法なのです。
しかし、問題は時間がかかること。
冷蔵庫で解凍しようとすると1~2日ほどかかってしまいます。
同じ低温解凍には、氷水解凍もあります。
こちらは冷蔵庫解凍よりも低い温度で解凍するので、より質を落とさず解凍できます。
かつ冷蔵庫解凍よりも時間がかかりません。
ただ、こちらもレンジ解凍と比べれば時間がかかります。
いますぐ解凍して料理をしたい!という人だと冷蔵解凍も氷水解凍も間に合いません。
まとめ
- 冷凍庫から凍ったお肉を出す
- お肉を発泡スチロールトレーやお皿にクッキングシートにのせる
- 解凍ボタン、または150~200Wで100gあたり1分~2分解凍する
以上がレンジでお肉を上手に解凍する手順になります。
トレーが溶けるか溶けないかについては、電子レンジの性能やトレーの質に影響される部分だと思います。
しかし自分自身は、トレーのまま溶けることなく肉を解凍しています。
溶けるのが不安な場合は、耐熱用容器に移し替えてキッチンペーパーを敷けば問題ありません!
どちらにしても、短時間でお肉を解凍できます。
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